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前川農場のよもやま話~ 新人が伸びる牧場、辞める牧場~

皆さんこんにちは!
株式会社前川農場、更新担当の中西です。

★ 新人が伸びる牧場、辞める牧場。食用牛牧場で人を育てるために大切なこと ☺

食用牛牧場の仕事をこれから先へつないでいくためには、新しく働く人を育てていくことが欠かせません。
牛の健康状態の見方やエサの与え方、牛舎の清掃、機械の扱い方など、牧場には実際に働きながら覚えていく仕事が数多くあります。
最初から牛のちょっとした変化に気づける人はいません。
毎日牛を見て、先輩から教わり、自分で経験しながら少しずつ分かるようになっていきます。✅
しかし、同じ牧場の仕事でも、新人がぐんぐん成長する職場もあれば、なかなか仕事に慣れず辞めてしまう職場もあります。
その違いには、教える側の接し方や職場の雰囲気が大きく関係しています。

★ 最初は牛との距離感が分からなくて当然

牧場で初めて働く人にとって、大きな牛を間近で見ること自体が新しい経験です。
どのくらい近づいて良いのか、どこに立てば安全なのか、牛がどんな動きをするのか。
経験がないうちは分からなくて当然です。
だからこそ、最初から「見ていれば分かる」と任せきりにするのではなく、安全な立ち位置や牛への接し方を丁寧に教えることが大切です。✅
牛は生き物です。
毎回まったく同じ動きをするわけではありません。
だからこそ、新人のうちは経験者と一緒に行動しながら、少しずつ牛の動きを理解していくことが重要です。

☆ 質問できる牧場は人が育ちやすい

新人が成長するためには、分からないことを聞ける環境が必要です。
「こんなことを聞いたら怒られるかな」「忙しそうだから後にしよう」と思っているうちに、分からないまま作業してしまうことがあります。
牧場では、分からない状態で牛や機械を扱うことが危険につながる場合があります。⚠
だからこそ、「分からないときは必ず確認する」という考え方を共有することが大切です。
先輩側も、「こうして」と指示するだけでなく、「牛が急に動くことがあるから、この位置に立とう」と理由まで説明すれば、理解しやすくなります。➡
理由が分かれば、新しい場面でも自分で考えられるようになります。

★ “見て覚える”と“説明する”を組み合わせる

牧場の仕事には、実際に見なければ分からないことがたくさんあります。
牛の歩き方や食べ方、普段の表情、群れの中での様子など、文章だけでは覚えにくいこともあります。
そのため、先輩の仕事を見ながら学ぶことは非常に重要です。
ただし、見ているだけでは「先輩が何を確認しているのか」が分からないことがあります。
例えば、「この牛はいつもよりエサを食べるのが遅いから、少し気にして見ている」と説明すれば、新人も観察するポイントを理解できます。✅
何を見るのか、なぜ見るのかまで伝えることで、新人の成長は早くなります。

☆ 小さな仕事から一つずつ任せる

新人には、最初からすべての仕事を任せるのではなく、できることから少しずつ経験してもらうことが大切です。
最初は道具の準備や牛舎の清掃などから始め、仕事に慣れてきたら給餌の補助や牛の状態確認などへ進んでいきます。
いきなり多くのことを任せれば、何を優先すれば良いか分からなくなってしまうことがあります。
反対に、いつまでも同じ仕事だけでは、成長を感じにくくなります。
その人の習熟度を見ながら、少しずつ役割を広げていくことが大切です。✅
昨日は教えてもらいながらできたことが、今日は一人でできる。
その積み重ねが自信につながります。✨

★ 失敗したときの伝え方が大切

新人であれば、作業の順番を間違えたり、道具の片付けを忘れたりすることもあります。
もちろん、牛や人の安全に関わることについては、きちんと注意しなければなりません。
しかし、ただ怒るだけでは、「怒られないようにしよう」という意識だけが残ってしまうことがあります。
大切なのは、なぜその行動が危なかったのか、次はどうすれば防げるのかを伝えることです。✅
失敗を責めるだけではなく、次につながる経験にする。
そうした教え方が、人の成長を支えます。

☆ 牛を見る目は少しずつ育つ

経験のある人は、牛を見ただけで「今日は少し元気がない」「普段と動きが違う」と感じることがあります。
しかし、この感覚は一日で身につくものではありません。
毎日牛を見て、先輩から「ここを見るといい」と教えてもらい、経験を重ねることで少しずつ分かるようになります。
だからこそ、新人がすぐに気づけなくても焦らせないことが大切です。
「今日はこの牛の食べ方を見てみよう」というように、観察するポイントを一つずつ伝えることで、少しずつ見る力が育っていきます。✅

★ 先輩の姿勢は新人にも伝わる

新人は、先輩たちの仕事への向き合い方をよく見ています。
牛にどのように接しているか、道具を丁寧に扱っているか、清掃を最後までしっかり行っているか。
「牛をよく見よう」と言いながら先輩自身が急いで作業していれば、説得力はありません。
逆に、経験者が毎日丁寧に牛を観察し、小さな変化も共有していれば、新人も自然とその姿勢を学びます。✨
言葉で教えるだけでなく、普段の行動そのものが教育になります。

☆ 辞める理由は仕事が大変だからだけではない

牧場の仕事は、朝が早かったり、暑い日や寒い日にも作業が必要だったりするため、決して楽な仕事ではありません。☔ ❄
生き物を相手にするため、「今日は休みだから何もしなくて良い」というわけにもいきません。
そのため、新人が辞めると「仕事が大変だったのだろう」と思われることがあります。
もちろん、それが理由になることもあります。
しかし、誰も教えてくれない、質問しづらい、自分の成長が分からないといった職場環境が影響する場合もあります。
仕事が大変でも、自分が必要とされ、成長していると感じられる職場なら、続ける意味を見つけやすくなります。☺

★ 成長をきちんと言葉にする

新人ができるようになったことは、できるだけ言葉で伝えることが大切です。
「牛への近づき方が上手くなった」「掃除が早くなった」「牛の様子を自分から報告できるようになった」。
こうした一言でも、本人にとっては大きな励みになります。✅
できていないところを伝えることも必要ですが、できるようになったところを認めることも同じくらい大切です。

⭐ 人を育てることも良い牧場づくりの一部

食用牛牧場にとって、牛を育てる技術は大切な財産です。
そして、その技術や経験を次の世代へ伝える力も同じように重要です。
新人が伸びる牧場は、ただ優しいだけの職場ではありません。
危険なことはしっかり伝え、間違ったことはきちんと指導する。
その一方で、分からないことは教え、成長した部分は認め、少しずつ仕事を任せていくことが大切です。✅
私たちも牛を育てるだけではなく、人も一緒に成長できる牧場を目指しながら、仕事の知識や経験を次の世代へつないでいきます。✨

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