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第33回牧場雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社前川農場、更新担当の中西です。

 

目的:出荷月齢を縮めつつ、枝肉品質(歩留・BMS)を落とさない。 そのために、導入〜仕上げまでの期別ADG目標と乾物摂取量(DMI)曲線を描き、配合・繊維・でん粉を“静かに”増やしていく設計が必要です。ここでは期別KPI・ラションの変更幅・現場SOPを数値で示します。

 

1)期別ADG・DMIのラフ設計📈
• 導入〜順化(〜2か月):ADG 0.8〜1.0 kg、DMI 1.5〜2.0%/BW。目標は胃の教育(粗繊維とでん粉の両立)。
• 育成前期(2〜6か月):ADG 1.1〜1.3 kg、DMI 2.0〜2.3%/BW。でん粉を急に増やさない(週+0.2kg/頭以下)。
• 育成中期(6〜14か月):ADG 1.2〜1.5 kg、DMI 2.3〜2.5%/BW。繊維の物理刺激(peNDF)を確保し、反芻時間を維持。
• 仕上げ(最後の90〜120日):ADG 1.0〜1.2 kg、DMI 2.0〜2.3%/BW。安定>加速、日内変動を極小化。
ヒント:“速さ”より“静かさ”。食下量・反芻・糞性状の“日内ブレ”が少ないほど、事故率は下がり、脂肪交雑は素直に乗ります。🧘‍♂️

 

2)エネルギーとタンパクの目安(概念)⚗️
• NEm/NEg(可消化エネルギー):期別に1日あたりのNEg供給を段階増。仕上げはでん粉発酵の“ピーク管理”がテーマ。
• CP(粗タンパク):育成期13〜15%、仕上げ11〜13%を目安に、分解性タンパク(RDP)/非分解性タンパク(RUP)のバランスを取る。
• ミクロ栄養:ビタミンA・E、セレン、亜鉛は免疫と皮膚に直結。欠乏サイン(被毛粗、角化不良)を見逃さない。

 

3)週次の“微調整”SOP🧭
1. 残飼の観察:カラー・匂い・水分・粒度。
2. 糞スコア:1=硬め、3=理想、5=水様。2.5〜3.5を維持。
3. 反芻時間:首輪センサー/目視で8時間/日前後。
4. ラション変更:でん粉は週+0.2kg/頭以下。繊維は物理長を落としすぎない。
5. 給水:流量点検(1頭当たり30〜50L/日消費の目安)。

 

4)群編成・行動の整え方👥
• 体重差10%以内で群を組む。濃厚の奪い合い・劣位ストレスを削減。
• 飼槽スペース:頭数×60〜75cm/頭を確保(同時採食率Up)。
• 採食→給水→休息の三角動線を短く、交差を減らす。

 

5)KPIダッシュボード(肥育版)📊
• ADG、DMI、FCR、残飼率、反芻時間、糞スコア、事故率、治療率。
• “静けさ指数”(採食・反芻・横臥時間の分散)を作り、変動を検知。

 

まとめ:設計とは“微差の積み上げ”。週0.2kgの調整と日内変動の抑制が、出荷月齢と格付けの両立を可能にします。🐂✨

 

 

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第32回牧場雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社前川農場、更新担当の中西です。

 

目的:出荷月齢を縮めつつ、枝肉品質(歩留・BMS)を落とさない。 そのために、導入〜仕上げまでの期別ADG目標と乾物摂取量(DMI)曲線を描き、配合・繊維・でん粉を“静かに”増やしていく設計が必要です。ここでは期別KPI・ラションの変更幅・現場SOPを数値で示します。

 

1)期別ADG・DMIのラフ設計📈
• 導入〜順化(〜2か月):ADG 0.8〜1.0 kg、DMI 1.5〜2.0%/BW。目標は胃の教育(粗繊維とでん粉の両立)。
• 育成前期(2〜6か月):ADG 1.1〜1.3 kg、DMI 2.0〜2.3%/BW。でん粉を急に増やさない(週+0.2kg/頭以下)。
• 育成中期(6〜14か月):ADG 1.2〜1.5 kg、DMI 2.3〜2.5%/BW。繊維の物理刺激(peNDF)を確保し、反芻時間を維持。
• 仕上げ(最後の90〜120日):ADG 1.0〜1.2 kg、DMI 2.0〜2.3%/BW。安定>加速、日内変動を極小化。
ヒント:“速さ”より“静かさ”。食下量・反芻・糞性状の“日内ブレ”が少ないほど、事故率は下がり、脂肪交雑は素直に乗ります。🧘‍♂️

 

2)エネルギーとタンパクの目安(概念)⚗️
• NEm/NEg(可消化エネルギー):期別に1日あたりのNEg供給を段階増。仕上げはでん粉発酵の“ピーク管理”がテーマ。
• CP(粗タンパク):育成期13〜15%、仕上げ11〜13%を目安に、分解性タンパク(RDP)/非分解性タンパク(RUP)のバランスを取る。
• ミクロ栄養:ビタミンA・E、セレン、亜鉛は免疫と皮膚に直結。欠乏サイン(被毛粗、角化不良)を見逃さない。

 

3)週次の“微調整”SOP🧭
1. 残飼の観察:カラー・匂い・水分・粒度。
2. 糞スコア:1=硬め、3=理想、5=水様。2.5〜3.5を維持。
3. 反芻時間:首輪センサー/目視で8時間/日前後。
4. ラション変更:でん粉は週+0.2kg/頭以下。繊維は物理長を落としすぎない。
5. 給水:流量点検(1頭当たり30〜50L/日消費の目安)。

 

4)群編成・行動の整え方👥
• 体重差10%以内で群を組む。濃厚の奪い合い・劣位ストレスを削減。
• 飼槽スペース:頭数×60〜75cm/頭を確保(同時採食率Up)。
• 採食→給水→休息の三角動線を短く、交差を減らす。

 

5)KPIダッシュボード(肥育版)📊
• ADG、DMI、FCR、残飼率、反芻時間、糞スコア、事故率、治療率。
• “静けさ指数”(採食・反芻・横臥時間の分散)を作り、変動を検知。

 

まとめ:設計とは“微差の積み上げ”。週0.2kgの調整と日内変動の抑制が、出荷月齢と格付けの両立を可能にします。🐂✨

 

 

 

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第31回牧場雑学講座

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導入価格はPLの“最初の一撃”。同じ舎・同じ飼料でも、導入品質×価格×導入時期で“ゴール(枝肉・歩留・格付け)”が変わります。F1(乳用×肉用)、交雑、和牛——それぞれの価格相場・季節性・リスクプロファイルを理解し、検疫・輸送・初期飼養の標準を整えることで、事故率と治療コストを劇的に抑えられます。

 

1)タイプ別の特徴と狙い🎯
• F1(乳×黒毛など):価格は比較的安定、増体良好、仕上げは赤身寄り。回転重視の設計に向く。
• 交雑:設計しだいで赤身と脂質のバランス。遺伝のばらつきに配慮し群内の均質化が鍵。
• 和牛:導入価格は高いが、BMSによるプレミアムで回収可能。遺伝×管理のブレを許さない運用が必要。

 

2)市場の季節性・購買戦略📅
• 子牛市場の波(繁殖季の偏り・行事・輸送条件)で価格が揺れる。
• 分散導入:価格高騰月の比率を下げ、平均取得単価を平準化。
• 飼槽の空き日数を短縮するため、導入→検疫→群入れまでの工程表を前倒しで準備。

 

3)購買時チェックリスト(リング横で使える)📝
• 体重・体高:年齢相応か、瘦せ・栄養不良はないか。
• 臍・便・鼻汁・耳:慢性下痢・肺炎サインの有無。
• 毛艶・被毛の立ち:脱水や栄養状態の指標。
• 歩様・関節:将来の蹄トラブルを回避。
• 由来:ワクチン履歴・初乳管理・母牛BCS。
• 血統:EBV/EPD(増体・サシ・産肉)や実績。

 

4)検疫・輸送・初期飼養🚚
• 検疫区画:30日を目安に隔離(最低でも14日)。空気は本舎と逆流しない配置。
• 到着後:まず水、次に粗飼料、最後に濃厚。直後の過給はNG。
• ストレス軽減:電解質水・ビタミン、環境は静かに暗め、群入れは段階的に。
• 疾病監視:到着48時間は2回/日の体温測定。

 

5)価格と品質の感度分析🧮
• 導入単価+2万円でも、ADG+0.05kg/日・治療率-10%・死亡率-1%が見込めれば、総利益はプラスになる場合が多い。
• 安値買いのリスク:治療費↑・仕上げ遅延・歩留低下の“隠れコスト”が膨らむ。

 

6)サプライヤー戦略🤝
• 固定取引先の育成:初乳管理・ワクチン・衛生の標準が揃った牧場から継続購入。
• 情報共有:出荷後の枝肉成績をフィードバックし、選抜・改良を共に進める。

 

7)遺伝の設計とブランド📐
• 和牛ではBMS・オレイン酸、交雑・F1では増体・歩留を重視。
• 地域ブランド(例:地域飼料活用・長期肥育)と紐づけ、差別化の物語を設計。

 

8)導入標準SOP(現場用)🧭
1. 購買1週間前:検疫房消毒→乾燥→資材準備(個体器具)。
2. 当日:到着→体温・呼吸・便確認→水→粗飼→濃厚の順。
3. 48時間:体温2回/日、食下量・反芻の記録。
4. 14〜30日:ワクチン・駆虫・耳標登録、群編成、徐々に本舎へ。

 

まとめ:導入は“価格の勝ち負け”ではなく総合設計の勝ち負け。品質×検疫×初期飼養で、肥育期の勝率は最初から決まります。📈🐂

 

 

 

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第30回牧場雑学講座

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結論:哺育の勝敗は“1日の設計×100日の反復”で決まる。 ミルクの濃度・温度・回数、ハッチの乾燥・換気、敷料の水分、バケツ・哺乳瓶の洗浄順序、離乳判定のKPI(DMI:乾物摂取量)——この5点を“全員が同じように毎日実行”できるかが、下痢・肺炎の曲線を寝かせ、育成コストを下げ、後の肥育ADGを押し上げます。ここでは日齢別マニュアルとエビデンスにもとづく介入を、現場テンプレで整理します。

 

1)日齢別プロトコル(例)📆
• 0〜2日齢:第4回で述べたとおり、初乳IgG確保が最優先。臍処置・体温管理・呼吸確認。
• 3〜7日齢:
o ミルク:ミルクリプレーサー(MR)12.5〜15%濃度、体重×10%量/日を2回給与(例:40kg→4L/日×2回)。温度は38〜40℃で一定。
o 給水:哺乳後2時間は清水を別バケツで。
o スターター:嗜好性の高い子牛用配合を常時自由採食(粉塵少・酸化臭なし)。
o ハウジング:個体飼い、敷料は乾いた藁。アンモニア臭ゼロが基準。
• 8〜21日齢:
o MR継続:同濃度で1日2回、飲み切り時間を10分以内に。
o 電解質:便性状(スコア)2以上で哺乳とは別時間に投与。
o ワクチン:ロタ・コロナ・大腸菌の母牛側or子牛側プログラムを獣医と設計。
• 22〜45日齢:
o 離乳準備:スターター摂取1.0kg/日×3日連続を前提に1回給与へ漸減。
o 水:流量0.5〜1.0L/分、ぬるめ(季節で調整)。
• 46〜70日齢:
o 離乳判定:スターター1.5kg/日×3日が達成できれば完全離乳。
o 群飼移行:健康スコアでペアリング、体重差10%以内で編成。
ポイント:離乳は“日齢”ではなくDMI(固形飼料の摂取)で判定。早すぎれば体重伸びが止まり、遅すぎればコストが跳ねる。📊

 

2)下痢・肺炎のゼロ化に寄せる運用🧯
• 下痢(スコアリング):水様=スコア3。体温、眼球陥没、皮膚つまみ戻り時間を観察。第一選択は電解質+保温+保清。
• 病原の想定:
o 0〜7日:E. coli優位(初乳・衛生)。
o 7〜14日:ロタ・コロナ(ワクチン+バイオセキュリティ)。
o 10〜21日:クリプトスポリジウム(敷料・消毒・隔離)。
• 肺炎:耳垂れ・鼻汁・呼吸促迫・咳。夜間の冷え込み+湿度がトリガー。換気(入口1、出口1)とドラフト(冷風直撃)回避を両立。
• 抗菌薬の使い方:発熱・食欲不振・呼吸器症状など全身状態の悪化時に、獣医指示で最小有効期間。乱用は耐性化と増体低下を招く。

 

3)ハッチ・敷料・洗浄の標準🧼
• 乾燥>清潔>保温の順。水分活性が下がれば病原は増えにくい。
• 哺乳器具:ミルク→予洗(ぬるま湯)→洗剤洗浄→すすぎ→酸性リンス→乾燥ラック。
• 敷料:手で握って固まれば交換。1日1回の攪拌+週1全量交換が目安。

 

4)KPIダッシュボード(哺育版)📈
• 初乳IgG到達率(Brix換算)
• 離乳日齢と離乳時体重
• 哺育期死亡率(目標<2%)
• 下痢・肺炎発生率(1頭1回以下を目指す)
• スターターDMI(週次)

 

5)1日の作業標準(SOP例)🧭
1. 朝:健康観察(耳・眼・姿勢・便・呼吸)→記録。
2. 哺乳1回目(温度38〜40℃、個体固有器具)→器具洗浄。
3. スターター補充・水バケツ洗浄→敷料攪拌。
4. 11時:ハッチ前通風・温湿度チェック→ドラフト対策。
5. 夕:健康観察→哺乳2回目→器具洗浄→ハッチ周り消毒。
6. 夜:冷え込み予報時の保温準備(ジャケット・カーテン)。

 

6)費用対効果(ROI)計算の考え方💰
• ミルク濃度+0.5% → ADG +0.05kg/日 → 離乳時体重 +2〜3kg → 肥育期ADG+0.02〜0.03kgを後押し。
• 洗浄工程の標準化 → 下痢率-30% → 電解質・治療費・作業時間が圧縮。
• 換気改善(開口追加)→ 肺炎-40% → 成長停滞の“隠れコスト”を削減。

 

7)チェックリスト(壁貼り用)
• ミルク温度は毎回測る(非接触温度計OK)。
• 哺乳後2時間は清水、電解質は別時間。
• スターターは酸化臭ゼロ、粉塵少。
• ハッチは乾燥・通風、直射・ドラフト回避。
• DMIで離乳判定、日齢では決めない。

 

まとめ:哺育は“科学されたルーティン”。温度・濃度・乾燥・換気・DMIの5点を守り抜けば、下痢・肺炎は限りなくゼロに近づきます。🐮✨

 

 

 

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第29回牧場雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社前川農場、更新担当の中西です。

 

新年に向けて、より良い牧場づくりを目指して 🐄🌱

年末が近づくと、
「来年はどんな牧場にしていきたいか」
「どんな環境で牛たちを育てていきたいか」
そんなことを自然と考える時期でもあります。

一年を振り返りながら、
次の一年に向けた目標や課題を整理する大切な時間です 📅


牛たちにとって、より良い環境を 🏠✨

牛たちにとって過ごしやすい環境を整えることは、
牧場全体の質を高めることにつながります。

  • 牛舎の環境改善

  • 作業動線の見直し

  • 飼養管理方法の検討

  • 日々の作業の効率化

一つひとつは小さなことでも、
積み重ねていくことで大きな違いになります。


無理をせず、少しずつ前へ 🌿

牧場づくりは、一気に完成するものではありません。
だからこそ、

  • 無理をしないこと

  • 牛にも人にも負担をかけすぎないこと

  • 今できることから取り組むこと

を大切にしています。

牛と人の両方が、
安心して過ごし、働ける環境づくりを目指しています 😊


牛の健康が、すべての基本です 🐮🍀

当牧場では、これからも
牛の健康を第一に考えた飼育を続けていきます。

  • 日々の体調管理

  • 飼料や水分管理

  • 牛舎環境の維持・改善

こうした丁寧な取り組みの積み重ねが、
最終的に食卓に届く牛肉の品質につながると信じています 🍖✨


新しい年も、一頭一頭と真剣に 🐄📝

食用牛を育てる仕事は、
時間と手間をかけて向き合い続ける仕事です。

新しい年も、
一頭一頭にしっかり目を向け、
誠実な牧場運営を続けてまいります。


これからも、どうぞよろしくお願いいたします 🌅

来年も、
より良い牧場づくりを目指しながら、
日々の積み重ねを大切にしていきます。

今後とも、
どうぞよろしくお願いいたします。

第28回牧場雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社前川農場、更新担当の中西です。

年末は牧場の一年を振り返る大切な時期 🐄📅

12月は、牧場にとって一年を振り返る大切な時期です。
牛たちの成長や出荷、日々の作業を思い返しながら、
次の一年に向けた課題や目標を整理していきます。

忙しい日常の中では、


なかなか立ち止まって振り返る時間が取れないからこそ、
年末はとても貴重な節目の時間です。


一年を通して見えてくること 🌱

振り返ってみると、

  • うまくいったこと

  • 手応えを感じた取り組み

  • 改善が必要だと感じた点

さまざまな気づきがあります。

飼養管理の方法や牛舎の環境、
作業の進め方や効率など、
まだ良くできる部分はないかを一つひとつ見直していきます。


小さな改善の積み重ねが大切です 📝

牧場の仕事は、
大きく何かを変えるよりも、

  • 日々の管理を少し工夫する

  • 作業を見直して負担を減らす

  • 牛たちの様子をより丁寧に見る

といった小さな改善の積み重ねが、とても重要です。

年末の振り返りは、
こうした改善を次の一年につなげるための大切な時間でもあります。


牛たちへの感謝を改めて感じる時期 🐮🍀

一年を無事に終えられることは、
牛たちが健康に育ってくれたからこそです。

  • 元気に餌を食べてくれたこと

  • 大きな病気や事故なく過ごせたこと

  • 無事に出荷の日を迎えられたこと

その一つひとつに、
感謝の気持ちを改めて感じる時期でもあります。


食用牛を育てるという仕事 🕰️

食用牛を育てる仕事は、
すぐに結果が出るものではありません。

一頭一頭と向き合い、
時間をかけて育て、
日々の管理を積み重ねていく仕事です。

だからこそ、
一年を振り返ることで、
改めてこの仕事の重みとやりがいを感じます。


来年に向けて、また一歩ずつ 🐄✨

これからも、
牛たちの健康を第一に考えながら、
より良い牧場運営を目指していきます。

安全で、安心して召し上がっていただける牛肉をお届けできるよう、
日々の積み重ねを大切にしながら
これからも一頭一頭と真剣に向き合ってまいります。

第27回牧場雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社前川農場、更新担当の中西です。

冬の飼料管理と、おいしい牛肉づくりの関係 🐄🌾

12月は、寒さが本格化し、
牛の飼料管理が特に重要になる時期です。

気温が下がると、牛は体温を保つために多くのエネルギーを必要とし、
自然と食欲も増えていきます。
そのため、冬場の飼料管理は、牛の健康を支える大切なポイントになります。


冬の飼料管理が重要な理由 ❄️

寒い季節は、牛にとっても負担がかかりやすい時期です。

  • 体温維持のためにエネルギー消費が増える

  • 食べる量が増える分、栄養バランスが重要になる

  • 体調の変化が肉質に影響しやすい

この時期の飼料設計は、
健康管理だけでなく、最終的な肉質にも大きく関わります


栄養バランスが肉質を左右します 🍖✨

飼料の栄養バランスが崩れてしまうと、

  • 体調不良

  • 成長のムラ

  • 脂付きや肉質の低下

といった影響が出ることもあります。

だからこそ、
「たくさん食べればいい」というわけではなく、
質とバランスを考えた飼料管理が欠かせません。


牛一頭一頭に合わせた飼料管理 🐮📝

当牧場では、

  • 牛の成長段階

  • 体格や体調

  • 食べ方や様子

を見ながら、
飼料の内容や量を細かく調整しています。

気温や季節の変化、
牛たちのちょっとした変化に合わせて微調整を行い、
無理のない、安定した肥育を心がけています。


「食べる」と「休む」のバランスが大切 🌙

おいしい牛肉づくりには、

  • しっかり食べること

  • しっかり休める環境

この両方が欠かせません。

牛舎内の環境を整え、
牛が落ち着いて過ごせる状態をつくることで、
飼料の力をしっかりと体に取り込むことができます 🏠✨


日々の積み重ねが、品質につながります 🌱

飼料管理は、
すぐに結果が見えるものではありません。

だからこそ、
目に見えない日々の積み重ねを大切にしながら、
牛たち一頭一頭と向き合っています。

寒い冬を元気に乗り越え、
安定した健康状態を保つことが、
結果としておいしい牛肉づくりにつながると考えています 🐄🍀

 

第26回牧場雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社前川農場、更新担当の中西です。

冬本番。牛たちの体調管理が特に大切な季節です 🐄❄️

12月に入り、寒さが本格的になってきました。
この時期は、人だけでなく牛たちにとっても体調管理がとても重要な季節です。

朝晩の冷え込みが強くなり、
牛舎の中の環境や日々の管理が、牛の健康状態に大きく影響します。


寒さは牛の体にも負担がかかります 🧣

寒さが厳しくなると、牛は体温を保つために多くのエネルギーを使います。
そのため、次のような管理が特に重要になります。

  • 飼料の量や内容の調整 🌾

  • 十分な水分摂取の確保 🚿

  • 牛舎内の温度・湿度・換気管理

  • 風や冷気を防ぐ環境づくり

エネルギー不足や環境の変化は、
体調不良や食欲低下につながることもあるため、注意が必要です。


特に注意が必要な牛たち 🐮

冬場は、すべての牛に気を配りますが、
特に注意して見守っているのが、

  • 子牛

  • 高齢の牛

  • 体力が落ちやすい牛

こうした牛たちは寒さの影響を受けやすく、
ちょっとした変化が体調不良につながることもあります。

食欲や動き、表情など、
日々の小さな変化を見逃さないことが大切です 👀


牛たちが快適に過ごせる牛舎づくり 🏠✨

当牧場では、冬でも牛たちができるだけ快適に過ごせるよう、

  • 牛舎内の換気管理

  • 防寒対策の徹底

  • 敷料の状態チェックと交換

  • 清潔な環境の維持

といった点を、日々丁寧に行っています。

牛舎の環境は、
牛の健康状態に直結する大切な要素です 🌱


毎日の健康チェックを大切にしています 📝

牛たちは言葉を話せません。
だからこそ、

  • 食べ方はいつもと変わらないか

  • 元気に立ち歩いているか

  • 表情や反応に違和感はないか

一頭一頭と向き合いながら、
毎日の健康チェックを欠かさず行っています。


冬を元気に越えることが、良い肉質につながります 🍖✨

寒い季節を健康に乗り越えることは、
牛にとっても、私たちにとってもとても大切です。

冬の間の丁寧な飼養管理が、
良い肉質や品質の安定につながります。

牛たち一頭一頭と向き合いながら、
これからも、冬の飼養管理にしっかり取り組んでまいります 🐄🍀

 

第25回牧場雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社前川農場、更新担当の中西です。

 

牧場の朝に漂う白い息

 

11月、朝霜がうっすらと牧草地を覆い、牛たちの鼻先から白い息が立ちのぼる季節になりました。
一年を通して最も気温差の大きい時期。
この「寒暖差」との付き合い方が、牧場経営にとって非常に重要になります。

今回は、11月における牛たちの体調管理と飼料調整のポイントについて、現場の視点から深く掘り下げます。


🌅1. 秋から冬への変わり目、牛の身体に起こる変化

11月は昼夜の気温差が10℃以上になる日もあり、特に朝晩の冷え込みが強まります。
この時期、牛の体は「被毛を厚くし」「体温調整を活発に行う」準備段階に入ります。

ただし、気温の変化に追いつけない若齢牛や分娩直後の母牛は、免疫力が低下しやすくなります。
特に注意すべき症状は次の通りです👇

  • 咳や鼻水などの呼吸器症状(寒暖差ストレス)

  • 食欲低下・反芻回数減少(代謝バランスの乱れ)

  • 被毛のごわつき・ツヤ低下(栄養不足サイン)

これらを見逃さないためには、「朝・夕の観察」が欠かせません。
牛の行動や表情、糞の状態など、小さな変化に気づくことが健康管理の第一歩です。👀


🌾2. 11月の飼料設計とエネルギーバランス

寒さが増すにつれて、牛のエネルギー消費は自然と増加します。
つまり、同じ量の飼料を与えても、体温維持に使われてしまい太りにくくなるのです。

そこでこの時期は、次のような飼料調整がポイントになります👇

飼料 調整方法 効果
乾草(チモシー、オーチャード) 量をやや増やす 体内発熱・反芻促進
濃厚飼料(とうもろこし・ふすま等) エネルギー密度を上げる 体重減少防止
ビタミンA・E サプリ追加 皮膚・免疫強化
ミネラルブロック 舎内に常備 微量元素補給

また、水分摂取も軽視できません。
寒いと水を飲まなくなる牛もいますが、水分不足は飼料の消化不良を招きます。
給水器の凍結を防ぎ、常温水(10〜15℃程度)を確保しましょう。💧


🐂3. 舎内環境と風対策

11月は風が強く、日中と夜間で湿度が変わりやすい。
そのため「通気性と保温性のバランス」が重要です。

  • シャッターや風除けシートを活用し、北風を防ぐ

  • ただし締め切りすぎず、空気循環を維持

  • 敷料(オガ粉・ワラ)を厚めに敷き、床冷え防止

とくに子牛舎では、風が直接当たらない場所を確保し、乾燥しすぎないよう湿度管理を行うことが大切です。


💡4. 冬毛期のボディチェック

この時期は被毛が厚くなり、体格の変化が見えにくくなります。
そのため、**触診とスコア評価(BCS:ボディコンディションスコア)**を定期的に行いましょう。

  • 肋骨の浮き具合

  • 腰骨・尾根の出方

  • 背中のライン

これらを3段階評価(痩せ・適正・肥満)で管理し、給餌量を微調整します。


🧭5. まとめ

11月は牛にとって「冬を迎える準備月」。
気温の変化に合わせて、環境・飼料・観察のすべてを見直すことが、健康な肥育と肉質の向上につながります。
朝霜を踏みながら牛舎の扉を開くと、温かな吐息と穏やかな眼差しが迎えてくれる——
そんな牧場の日常を守るための努力が、この季節にも息づいています。

 


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第24回牧場雑学講座

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冬の入口、牧場の“衛生管理”

 

11月後半、朝霜が固まり、牛舎内の空気が張り詰めてくる頃。
冬は病気の季節でもあります。
この時期の衛生・感染症対策こそが、翌年の健康と繁殖率を決めます。


1. ウイルス・細菌の動きが活発化

低温・乾燥環境では、インフルエンザやパラインフルエンザなどのウイルスが活発になります。
牛も同様で、呼吸器感染症や下痢症が発生しやすくなります。

予防の基本は以下の3つです。

  • 牛舎の換気と清掃

  • 給水・飼槽の洗浄

  • ワクチンスケジュールの遵守

特に分娩予定の母牛や子牛舎では、免疫の弱い個体を分離管理することが大切です。


2. 器具・人・車両の消毒

外部からのウイルス持ち込みを防ぐには、出入口の消毒徹底が必須です。

  • 長靴・手袋の次亜塩素酸消毒

  • 給餌車・運搬トラックのタイヤ洗浄

  • 外部業者の立入制限

特に11月〜12月は繁殖期・出荷期が重なるため、出入りの多い時期です。
「人が最大の感染経路」という意識で対応することが、牧場防疫の基本姿勢です。


3. 敷料交換と乾燥管理

湿った敷料は細菌の温床になります。
寒い季節こそ“温かくて乾いている床”を作ることが重要です。

  • 敷料は週1交換+中間で部分補充

  • 床下に乾燥剤(消石灰)を撒く

  • 天気の良い日は敷料を天日干し

オガ粉やワラを使用する場合は、発酵臭が出ていないか確認し、カビ臭があればすぐ交換します。


4. 牛舎スタッフの健康管理も同じくらい大切

牧場経営は“人の健康”にかかっています。
風邪や発熱で作業が滞れば、給餌リズムが崩れ、牛の健康にも影響します。
防寒着の乾燥、十分な休息、手洗いの徹底——基本が牧場を守ります。


5. まとめ

11月の衛生管理は、冬を乗り切るための「土台づくり」。
感染症を防ぎ、牛たちの免疫を高めることが、結果的に肥育効率・繁殖成績・肉質の安定に直結します。
牧場の冬支度は、牛と人、両方の健康管理から始まります。

 


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